会食送迎の動き方と考え方

 

次に、会食に送迎する際の動き方と大切な考え方について、いくつかご紹介していきます。

 


 

その会食は社長がゲストなのかホストなのかが分かればその上で出発時間を設定する

 

「出発時間を指定する際の動き方と大切な考え方について」でもご紹介しましたが、

社長がホスト(会食を手配した側)であればゲスト(会食の呼ばれた側)よりも早く、逆にゲストであれば、それほど大幅に早く着いている必要はないので、ホストの後にお店に到着するようなイメージで大丈夫です。

カレンダーに書いてあったり、社長から直接言われたりして分かればいいのですが、毎回どちらがホストでどちらがゲストかが分かるわけではありません。

ですので、もしも分からなかった場合には、どんなに遅くとも10分前には着けるように時間設定をしましょう。

 


 

入口が分かりづらいお店の場合は下見をしておく

 

経営者の集まる会食では、会員制のお店であったり、知る人ぞ知るといったお店などを使うこともよくあります。

そういったお店では、入口が分かりづらかったり、かなり細い道を入っていくようなことも多いです。

ですので、Googleマップでルートを検索した際、もしも会食場所がそのようなお店でしたら、可能であれば一度下見をしておくと良いですね。

また、お店の前まで車で入っていけないようでしたら、事前に「お店の前がかなり狭いので、近くで停めて歩いていただく形になるのですが大丈夫でしょうか?」などと社長に伝えておくようにしましょう。

いずれにせよ、最低限Googleマップでしっかりと確認し、お店の入口を把握しておくことや、最適な停車場所はどこが良いかを頭に入れておくようにしましょう。

 


 

そのお店が一斉スタートであればより一層遅れないよう注意する

 

お店によっては、

  • 一部 18:00〜
  • 二部 20:30〜

といったように、二部制による一斉スタートのケースもあります。

もちろん毎回遅れてはいけないのですが、一斉スタートのお店では、遅れてしまうと周りの方がスタートできずに迷惑をかけてしまったり、遅れた分コースが途中からになってしまったりということも起こり得ます。

ですので、一斉スタートのお店ではそういったリスクもあるということを頭に入れておきましょう。

一斉スタートかどうかは、食べログなどの口コミサイトやホームページを見れば掲載されていますので、必ず確認するようにしてください。


 

そのお店が一斉スタートであれば確実に終わる時間があらかじめ分かる

 

一斉スタートのお店に関してもう一点、終わりの時間も決まっているという特徴があります。

先ほど(ひとつ上)の例でいいますと、

  • 一部 18:00〜
  • 二部 20:30〜

となっているので、このケースだと20:00前には全ての品が終わり、その後はそれぞれの方がお好きなタイミングで出てくると思うので、早ければ19:45とかに出てくることもあります。

なのでこのくらいの時間から、社長がいつ戻ってきてもいいようにお店の近くで待機しているようにしましょう。

 


 

お店の目の前まで車を付けて大丈夫か社長に確認しておく

 

例えば、会食の相手が大手企業の社長であったり、前職の先輩であったりする場合、自分が専属ドライバーをつけているということを知られたくないケースもあります。

そのような可能性も考えて、お店に向かう前に、「お店の前まで付けても大丈夫ですか?それとも少し離れた場所でお停めしますか?」などと社長に聞いてみるといいですね。

それに対する回答で、お店の前に付けるのか、それとも少し離れた場所に停めるのかを判断しましょう。

この際、少し離れた場所に停める可能性も考えて、お店の周りに停められるスペースはあるかを事前にGoogleマップで確認しておくと良いですね。

あまりにも道が細いと早く着いた場合に待機ができなかったり、社長が車から降りる際、後ろから車が来てクラクションを鳴らされたりしてしまうこともありますので、その対策として、お店の近くで待機できるスペースを事前に把握しておくことをオススメします。

 


 

そのお店の階数も頭に入れておく

 

例えばそのお店が高層ビルに入っていた場合、何階だったか忘れてしまうこともよくあります。

ですので、到着後社長がスマホで調べ始めたり、「何階だったっけ」などと呟いたら、

「〇〇階です!」

とすぐにお伝えできると良いですね!

高層ビルに限らず、普段の会食からそのお店の階数を頭に入れておくよう意識しましょう。

 


 

ほとんどの場合、どんなに短くても2時間はかかるが例外もあるので注意する

 

会食は、どんなに短くても2時間はかかるというイメージです。

ですがもちろんイレギュラーもありますし、社長によっても違いはあるかと思いますので、リズムを掴むまではいつ戻ってきてもいいように準備しておきましょう。

また、これも信頼関係の話になりますが、日々社長からの連絡に即レスしたり、急きょの依頼にもすぐに対応したりなど、社長からの信頼がだんだんと増してきていたとします。

そういった中で、例えば会食がたまたま早く終わり、迎えに来てと連絡が来た時にちょうどトイレ休憩で離れてしまっていて、お迎えに行くのが遅れてしまったとしましょう。

それでも日々の信頼関係があれば、「今日たまたま早く終わったから仕方ないよ」などと言ってもらえるかと思いますし、一度のミスで酷く怒られるといったことにはならないはずです。

僕も過去には、トイレで離れていた時に会食が終わったと連絡が来て焦って戻ったことが何度かありました。

その時は社長を待たせてしまいましたが、怒られることはなく、「これからはもっと対応力をつけよう」と、社長に対しての忠誠心がより大きくなって仕事に打ち込むようになったのを覚えています。

日々のギブの蓄積は、こういったところに活きてきて、ときにはあなたを助けることにもなります。

なので、もちろんプロの専属ドライバーとして、どんな時でもスムーズにお乗せして快適にお送りするということを徹底するべきなのですが、時にはこういったミスも絶対と言っていいほどありますので、そういう時にも社長との日々の信頼関係が(あなたのギブが)影響してくるということです。

話が少し逸れてしまいましたが、会食はどんなに短くても2時間はかかりますが例外も時にはありますので、それも踏まえた準備を常におこなっていきましょう。

 


 

二次会やお客様のお送りなどで人数によっては助手席も使う可能性があるので準備しておく

 

会食が終わった後に二次会に行ったり、お客様をご自宅までお送りするようなことも時にはあります。

人数によっては助手席を使うこともありますので、「今日は人数が多くてたくさん乗るかもな」などと思ったら、あらかじめ助手席も人が乗れるよう準備しておきましょう。

僕はシートの上にバックを置いていたり、足元にゴミ袋を置いているので、こういう状況の時はそれらをどけて人が乗れるようにしています。

また、だんだんと慣れてくると、「今日は〇〇さん主催の会食だから何人か乗るな」とか、「二次会まで数名送っていくな」などということが分かってきたりします。

ですので、あらかじめ分かっていた時は事前に準備をしたり、急きょ助手席に乗ることが決まってもすぐにどかせるような準備をしておくと良いですね。

 


 

連絡がこずにお店から出てくる可能性もあるので2時間ほど経過したら外を注意して見るようにする

 

会食はどんなに短くても2時間はかかるということを先ほどお伝えしましたが、だいたい2時間くらいが経過した段階で、社長がいつ出てきてもいいように外を注視しておくようにしましょう。

普段は「そろそろ出ます」などと連絡がきていたとしても、その時の状況によってはスマホを触れなかったりして、連絡がこないパターンというのも普通にありますので、社長がいつ出てきてもにスムーズに車に乗り込めるように準備をしておくのがいいですね。

ただ、あまりジロジロ外を見ていると怪しく思われてしまうかもしれないので(笑)、うまく加減しながら確認するようにしましょう!

 


 

外が見えるお店の場合には真横にはなるべくつけないようにする

 

お店によっては、中から外がよく見えるということもあります。

そういった場合は、お店から見えやすい位置での待機は避けた方が良いかもしれません。

まったく気にならないという人もいるかもしれませんが、人によっては見られている感じがしたりして、その場に集中できない可能性もあります。

それでは社長のエネルギーを奪ってしまいますので、こういうタイプのお店では、姿が見えない位置まで車を離して待機していましょう。

細かいことかもしれませんが、プロの専属ドライバーとして、ほんの少しでも社長のエネルギーが漏れないように、一つ一つの行動を丁寧に、おこなっていきましょう。


 

目上の方の車よりも前に付けないようにする

 

例えば、先輩経営者と会食をした際、その先輩経営者も専属ドライバーを付けていたとします。

このケースでは、会食が終わってお迎えに行く時に、その先輩経営者の車が先に来ているかを確認し、もしもまだ来ていなければ先にお店の前に付けるのではなく、その先輩経営者の車が来るのを待ってからお店の前に行くようにしましょう。

おそらくその後、先輩経営者のお見送りをするかと思いますので、それが終わり次第近くまで行きお乗せすると良いかと思います。

このパターン以外にも、例えば接待したお客様がタクシーで帰るようであれば、社長もその方と一緒にタクシーを拾おうとするかと思います。

その後、お客様が無事タクシーに乗り、お見送りが終わるのを待ってから、社長の近くまで行くようにしましょう。

いちいち社長から指示はされないと思いますので、その都度こういった配慮ができるようプロドライバーとして意識しておくと良いですね。

ですので、目上の方との会食のケースでは、お店から少し離れたところ(できれば出てくるところが見える位置)で待機をし、その方の動きであったり、専属ドライバーを付けているのであればその車の動きを見ながらこちらも移動するようにしましょう。

ポイントは、

”目上の方より先に乗車&出発しない”

ということです。